西陣織の内職おめぐ、祖母の苦労を労い中。

12月29日に沖縄から帰って、そこから外出せずに今日で5日目。

完全に引きこもりおめぐです。

京都の朝晩は1℃とか2℃とか寒いし、

コロナも一回もかからずここまで来たし、

外に出たらお金もかかるし、

家で掃除や仕事も山積みだし、

こうなったらずっと家にいてやる!

と逆ギレ(?)して家にい続けております。。。

 

ところで、

東京に送る西陣織(京マットシリーズの縫製依頼の生地)を、秋に発注したのですが、大失敗をやらかしました。

当時動画の撮影やらいろんな仕事をこなしきれずドタバタの毎日の中で

西陣織の生地を依頼したのです。

必要に応じて不織布を裏に貼ってもらってカットを依頼する作業があるのですが、

不織布貼りを完全にすっ飛ばしてカットして東京へ送ってしまったのであります。。。

当然「裏がついてないので、これでは無理です」とのことで、送り返してもらったのですが、カットした状態で不織布を貼るのは業者では無理なのです。手間がかかりすぎるから。。。

もう、私がやるしかないのです。そもそも私しかいないのですから(笑)

 

格闘すること5時間。。。

40mの西陣織と戦いながら、切ったりアイロンかけたりを繰り返し

業者さんの有り難みを痛感した1日でした。

あと残り半分あるねんな〜。。。

ということは明日も5時間。

リアル内職状態。

 

そこでふと思い出したのです!

私の祖母は着物の絞り職人でした。

シルクの着物生地に糸をくるくるとキツく巻いていく仕事。

巻いたところだけ染めを入れても染まらないので立体的な柄ができる日本の伝統技術。

今では絞り職人がほとんどいないそうで、なくなっていきつつある伝統のひとつです。

おばあちゃんの大変さも身に染みた1日でした。

そんなおばあちゃんは昭和元年生まれ。生きてたら97歳だって。

このおばあちゃんは大変な苦労人で、結婚した田舎先で旦那と後妻にはいる女に追い出されるという波乱万丈な人でした。身一つで追い出されたおばあちゃんは、小さな家を借りて生涯ひとりで生き抜きました。

ドラマできそうやな。。。

そんな強さに比べたら、私はまだへなちょこであります。

強い女でいたいとずっと思って生きてきたけど、

甘えられる女でもありたいと、歳を重ねて思うようになった今日この頃です。

アイロン手伝ってー(笑)